<菅首相会見>その7「奇兵隊内閣とでも言いたい」(毎日新聞)

Q:菅政権を表すキーワードは

A:私自身は草の根から生まれた政治家でありますので草の根の政治という表現も一つ頭に浮かぶんでありますが、もう少し元気のいいところで言えば、まあ私の趣味で言えば「奇兵隊内閣」とでも言いたいと思いますね。私はあの、まあ今、坂本龍馬が非常に注目されておりますが、長州生まれでありますので、高杉晋作という人はですね、逃げるときも早いし攻めるときも早い、まさに果断な行動をとりました。まさに、明治維新を成し遂げる大きな力を発揮した人です。今、日本の状況は、まさにこの停滞を打ち破るために果断に行動することが必要です。そして、奇兵隊というのは必ずしもお殿様の息子たちがやった軍隊ではありません。まさに武士階級以外からも、いろんな人が参加してこの奇兵隊を作った。まさに、幅広い、国民の中から出てきた我が党の国会議員、これが奇兵隊のような志を持って、まさに勇猛果敢に戦ってもらいたいと期待を込めて、奇兵隊内閣とでも名付けてもらえればありがたいと思います。

Q:鳩山前総理は退陣の理由として、政治とカネの問題、普天間問題を挙げました。政治とカネの問題ですが、昨日枝野幹事長は政倫審への出席についてご本人の考えに任せるとされたがどう考えますか。普天間は日米間で技術面を8月末までに決めるということになっているが、沖縄では依然として反対です。どういう判断をされているか。

A:鳩山総理が自らの辞任のあいさつの中で、今ご質問がありました政治とカネの問題と普天間の問題をあげられて、いわばその問題でこの民主党政権が本来やらなければならないことがなかなか国民に理解をしてもらえなくなったということで、自ら身を引かれたわけです。そういう意味では、この後を受けた私の政権は、ある意味ではこの鳩山前総理の思いをしっかり受け止めて、引き継いでいかなければならない、とそう思っています。

 政治とカネの問題については鳩山総理の発言もあって、小沢幹事長も自ら幹事長を引いておられるわけです。ある意味でこれで十分と考えるかどうかはいろんな立場がありますけど、政治という場で、そうした総理でもある代表を辞任し、また最も党の中で重要な役職である幹事長を辞任するということは一定のけじめではあると思っています。それを含めてどういったことが国会や他の場面で必要になるのか、特に国会の問題では幹事長を中心にそういったことについては、まあ他党の主張もあるわけですからしっかりと他党の主張も聞きながら判断をしていきたいと考えております。

 普天間については日米合意を踏まえるという原則はしっかりと守っていかなければならないと思っております。ただ、だからといって沖縄のみなさんが現在の時点で賛成をしていただいているというふうにはまだまだ思える状況にないことも分かっております。ですから、8月の専門家による一つの方向性を出すということは、それは一つの日米間の日程上の約束になっているわけですけども、そのことと沖縄のみなさんの理解を求めるということは並行的に進めていかなくては。当然でありますが、日米間で決めればすべて沖縄のみなさんが了解していただけるということではもちろんないわけですから、そういう意味では、沖縄の負担の軽減ということをしっかりと取り組んでいくそのことを含めた話し合いをしていかなければならない。まあ先の政権で、いろんな方がいろんなアイデアや意見を持って鳩山前総理のところにこられたという経緯があったので、逆に言うといろんな意見を聞くことはいいけれどいろんな人に担当してもらうことは混乱を招きかねません。まずは官房長官のところでどういう形でこの問題に取り組むべきなのか、もちろん外務省、あるいは防衛省、場合によっては沖縄担当という大臣もおられますので、どういう形でこの問題に取り組むのが適切か、そういう時間を区切るわけにはいけませんが、今日が正式なスタートなのでこの間で、そういうまずはどういうチームなりどういう枠組みの中でこの問題を検討していくかの検討を、まずはしっかり行いたいと思います。

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<社民党>内閣不信任案、福島党首「反対はなかなか難しい」(毎日新聞)

 社民党の福島瑞穂党首は31日午前、自民党など野党が提出を検討している内閣不信任決議案について「反対というのはなかなか難しい」と述べ、採決に欠席か賛成する可能性を示唆した。また、今夏の参院選で長野など3選挙区に独自候補を擁立する可能性を示した。内閣不信任案に同調する姿勢を示したことや、民主党との協力関係から擁立を控えていた選挙区に候補を出す方向に転換したことで、社民党の野党色が今後強まるとみられる。

 福島氏は内閣不信任案に同調する理由として、東京都内で記者団に「(米軍普天間飛行場の移設先に同党が反対する沖縄県名護市)辺野古を閣議決定したこと。それに署名をしなかった社民党党首の私を(閣僚から)罷免したこと」を挙げた。

 これに先立ち民放テレビでは、今夏の参院選で「長野も出したいと聞いている」とし、長野選挙区(改選数2)への候補者擁立を示唆。同選挙区では、民主党の北沢俊美防衛相が4選を目指し立候補を予定している。さらに「岩手、神奈川も何とか出そうと聞いている。選挙協力と言っても部分的、地域的に限定的だ」と述べた。

 社民党の辻元清美副国土交通相は同日昼、前原誠司国交相に辞表を提出、受理される見通し。辻元氏は国交省で記者団に「途中で船を下りなきゃいけないのは断腸の思い。日本航空をはじめ交通政策をどのように処理していくのか心配だが、連立政権を離れても協力できる点は協力したい」と涙を見せながら語った。

 鳩山由紀夫首相は同日午前、社民党の連立離脱や内閣支持率の続落で民主党内からも辞任論が出ていることに関連し、「国民の皆さんのために、しっかりとした政治を取り戻して頑張る。この一点だ」と語り、続投に改めて意欲を示した。連立離脱には「安全保障に関する基本的な考えが合わないということで大変残念に思う」と述べた。首相公邸前で記者団に語った。【塙和也、寺田剛】

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